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「妻が口をきいてくれません」の結末(最終回)ネタバレ感想!やっぱり後味ブラックだった…

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Twitterで超話題(炎上?)になった「妻が口をきいてくれません」という漫画をご存知ですか?

その年に第25回手塚治虫文化賞も受賞しました。

 

連載時から読んでいましたが結末は単行本でのみ公開。発売されたので早速読みました!

結末(最終回)を読んで、じわ~っと心が温かくなったり、「いや待てよ…」と背筋が凍ったりと、味わい深い結末を楽しみました(なぜそう思ったかは後ほど!)。

あらすじと感想を書きたいと思います。

連載は読んでいたから結末だけ知りたい!という方はこちら⇒「妻が口をきいてくれません・結末あらすじ」 をクリックして飛んでくださいね。

「妻が口をきいてくれません」 はこちらのサイトで全部ではなく1話と数話、無料で公開されています。絵柄の雰囲気を知りたい方はまずこちらをチェック!

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「妻が口をきいてくれません」のあらすじ

妻が口を聞いてくれない理由がわからない(夫の視点)

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妻が口を聞いてくれなくなった夫。

何に怒っているのかわからない。でもお弁当は作ってくれる。

理由はわからないけどとりあえず謝っておこうと下手に出ても、妻は無言のまま。

それから家事を手伝ったり、子どもと積極的に遊んだり、職場の先輩(女性)のアドバイスで花を買ったり、いろいろしても妻は口を聞いてくれない。

1ヶ月経っても、1年経っても、5年経っても。

6年目、とうとう言った。

「離婚しよう」

妻から返ってきた言葉は

「私はまだ好きなのに?」

 思いもよらない言葉に衝撃を受ける夫。 

小さなイライラが積み重なって、あの日がやってきた(妻の視点)

「私はまだ好きなのに?」

どうして自分からこの言葉が出たのか自分でもわからない妻。

「冷静にならなきゃ、6年間守り通してきたこの世界を崩されては元も子もない…」

とそう呟く。

あれは11年前。

子どもが生まれ、家を建て、確かにあの頃の私たち夫婦は同じ方向を向いていた。それがいつしか…。

「一日中家にいて何してたの?もっとできるでしょ?」

「ここは掃除してないね」

子どもの世話をしながらなんとか作った夕食のカレーを出せば、

「スプーンないよ?これ手で食べるタイプ?」

家事と育児、毎日精一杯やっているのに夫はそれが当たり前で感謝もせず上から目線の否定ばかり。

ある時、子ども連れでバスに乗ったら知らないおじさんから怒鳴られた。

慰めて欲しくてそのことを夫に話すと、

「それはママが悪いよ」

と。その後具合が悪くなり寝ていると

「オレ明日仕事だからそれまでに良くなってよ」

もう限界だ。

期待して、失望させられる。もうガッカリしたくない。

だからあの日決めたんだ。

もう夫とは口をきかない。

 

夫に期待しない、そう決めたけれど…(妻の視点)

夫と口を聞かないようになってから、夫が優しくなった。

家事と育児を手伝ってくれるようになった。

だけどもう遅い。

バスでおじさんに怒鳴られて悲しかった時、「あの時」に優しい声をかけてほしかったんだ…。

いつまでもこんなことをして夫がかわいそうになる。そろそろもういいかな?いや駄目だ。

また失望するのが怖いから、やっぱり口を聞きたくない…。

夫と口を聞かなくなって1年が経った。

5年経ち、6年経ち、もうなぜ口を聞かなくなったのかその理由すら思い出せない。

夫は地下アイドルに夢中になっている。なんだか嫉妬してしまう。

私が離婚したいと思っていたのに、夫から離婚を切り出されたらどうしよう?

妻の心の内がわからない(夫の視点)

「私はまだ好きなのに?」

と妻に言われたことを、離婚経験のある先輩(女性)に相談すると、

「別れちゃダメ!愛がまだ残ってる」

とアドバイスされる。

でももうこの地獄から抜け出したいんだ!とやっぱり離婚を決意する夫。

子どもたちに離婚しようと思ってることを伝える。

「6年間も口をきいてくれないなんて、ママはヒドイよ」

そうつぶやくと、娘から衝撃的な言葉が返ってきた。

「違うよ、ママはいてくれたんだよ。6年前、ママが離婚したいのを私たちが『大きくなるまで待って』とお願いしたから家にいてくれた。私たちもう大きくなったから離婚していいよ。」

妻の方がとっくの昔から離婚を考えていた。この6年間、口は聞いてくれなくても妻としての役割は果たしてくれていたのはそのためだったのだ。

そして夫が会社から家に帰ると、家の中には家具が無く、妻も子どももいなくなっていた…。 

 

「妻が口をきいてくれません」の結末(最終回)あらすじ

はい、ここからが連載で公開されていない単行本の内容です。

真っ暗な我が家で立ち尽くす夫…

家に帰るとそこは妻と子どもたちはおろか、家具も何も無くなっていた。

立ち尽くす夫。

「離婚しよう」なんて嘘だった、ただママにもう一度笑ってほしかった、オレがバカだった、ママはずっとオレのことを好きでいてくれると思ってた、そんなはずないのに…。

このまま無視が続いても、それでもずっと一緒に生きていきたい。

「ママ…美咲…オレを捨てないでくれよぉ!!!」

夫が大声で叫んだその時、懐中電灯の灯りが近づきます。

「あんた隣の家で何してんのよ!」

妻と子が出て行ったのは勘違いで、自宅と間違えて引っ越してきたばかりの隣の家に入ってしまっていたのだ。

「美咲ごめん、オレが悪かったよぉ、愛してるよぉ、オレを捨てないでくれよぉーーー」

ご近所さんが騒ぎを聞きつけ見ている中、夫は妻に抱き着き、人目もはばからず大泣きし続ける。

ハッピーエンド、なのか?

翌朝。

昨夜の失態を娘に叱られ、妻からも隣の家に改めてお詫びに行こうと言われる夫。

そう、妻が口を聞いてくれるようになったのだ。

昨夜のこと、酔っぱらって何度も妻に謝ったら「私もごめん」と妻が小さい声で言ったのを思い出す。

妻は「夫と口をきかない」と決めた”あの日”を思い出す。

子ども達のケンカをなだめながらヘトヘトになって作った手作り餃子。

それを食べた夫が一言。

「餃子はもっとパリッと焼かなきゃ、せっかくの餃子が台無しー」

もうムリ限界。この人とはやっていけない。そう思った。今では笑い話だ。

「いってきます」

「いってらっしゃい」

夫が家を出るのを見送る妻。

(妻の「いってらっしゃい」がこんなにうれしいなんてオレはバカだなぁ)

夫は幸せいっぱいだ。

(あんなにうれしそうにしてバカだなぁあの人は)

妻はそうつぶやき、タンスに隠しているパート代の貯金通帳を真顔で見つめる。

「妻が口をきいてくれません」結末(最終回)までを読んだ感想

いやー、こう来たか!って結末でしたね。

満足満足。

やはり著者・野原広子さん、一筋縄ではいかない結末でした。

夫は完全に関係が修復できたと浮かれ、妻はまたいつ訪れるかもしれない離婚に備えてせっせとパート代を貯める。

うんうん、現実的。

それでは物語を最初から振り返ってみましょう。

夫は妻の心をずっと無視していた

ストーリーの序盤は夫の視点。

妻から無視される夫がかわいそうで、なんてヒドイ妻なんだろうと思わされるのですが…。

妻の視点に移ると、そりゃ無視されても仕方ないよねっていう夫のヒドさ┐(´~`)┌ 

1つ1つのエピソードは小さいことかもしれないけれど、それが積み重なるともう口も聞きたくなくなるの、わかります。

妻が家事育児で忙しいこと、子育てに悩んでいること、悲しい気持ちになっていること、それらを無視。

聞こえてないし、見てもない。

だから夫は妻に無視されて辛い思いをするわけだけど、それより前に自分が妻の存在を無視していた(=尊重してなかった)ことには全く気付いてないんですよね。

それがわかってから1話を読み返すと、

「あいつまた何か怒ってんなー。そろそろ怒るのにも飽きてるだろうから、とりあえずオレから謝っとくか」

っていう夫の心の声は、まさに、

そいうところだぞ!

っていうね…。

 

口をきかない妻の心境は…

6年間口を聞かなかった妻の心境はどうなんでしょうか?

子どもたちの口から、妻にとってのこの6年間はただ口を聞かない6年間ではなくて、「子どもたちが成長して離婚できる日を待ってる6年間」だったことが明かされました。

でも本当にそうなのでしょうか?

いざ夫から離婚を切り出されると「私はまだ好きなのに」なんて答えちゃうし、夫がアイドルに夢中になってるのを見て嫉妬する。

だから妻は夫の事を完全に嫌いではなかったと思うんですよねー。

嫌いだし、失望してるけど、自分の辛い気持ちに気付いてほしい、謝ってほしい、そんな揺れ動く気持ちだったのではないでしょうか。

人間の心は単純じゃないですよねー。

夫と妻、どっちが悪い?

よくTwitter上で議論されるのが、夫と妻とどっちが悪いか。

不満を説明せず”無視”という形で夫に制裁を加える妻が悪い?

でもねー、当初は妻も夫にちゃんと説明してるんですよね。

だけど夫は妻が言うことを「また何か怒ってる、機嫌良くなるまで待とう」ぐらいにしか思ってない。

結局のところ夫は妻のことを軽く馬鹿にしてるからそんなことになるんですよ。

夫の”隣家侵入事件”で夫の反省の弁が語られました。

「ママはずっとオレのことを好きでいてくれる、バカなオレを許してくれるって思ってた。」

6年間も妻が口をきかないのに、まだそんな風に思っていたノー天気な夫に呆れちゃいますね。

6年無視する妻ってヒドイように感じますが、6年無視されても妻は自分の事を好きだと思ってる夫も、相当ですよね(笑)

逆に考えると、6年無視するぐらいじゃないと自分の事を反省しなかったんです。

こういう夫には、夫にビシバシ命令するくらいの肝っ玉母ちゃんタイプの女性じゃないと上手くいきません。

だからどっちが悪いというよりは、組み合わせが悪かったとしかいいようがないですね(結局離婚なのか?(笑))。

この夫婦に未来はあるのか?

最後、幸せを感じる夫に対して、妻は預金通帳の残高を見つめていつ離婚しても大丈夫なことを確認しているようです。

ここでも、「仲直りしたから万事OK!」とノー天気な夫と、どうせまた元の夫に戻るだろうと諦めている妻の差が出てますね。

夫の”隣家侵入事件”でなんとなくウヤムヤになっちゃいましたが、「その日が来た」と旅行カバンに荷物を詰めているシーンがあるんですよね。「その日」ってもちろん離婚のことですよね。

子どもたちが大きくなった今、いつでも離婚できると妻は考えているのでしょう。それをワザワザ夫には言わないで、そそくさとパートに励む、っと。

背筋が凍りますね!

 

この記事で書いたあらすじはかなり省略しています。

ここでは省きましたが離婚経験のある先輩女性など主人公意外のキャラクターも味わい深いです。

野原広子さんの作品はシンプルで単純な絵なのに心理描写が凄くて、独特な間やコマ割りの使い方とか本当「天才!」と思うので、一度ぜひ読んでみて下さい。

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こちらは野原広子さんではありませんが最近Twitterでバズってた飯マズ妻の漫画です。感想書いてますのでぜひご意見をお聞かせください!

ielife.hatenablog.com