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野原広子「人生最大の失敗」は離婚後のリアル!感想レビュー・最終回(結末)ネタバレ有り

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野原広子さんの新刊を読みましたので早速レビューしたいと思います。

これまで夫婦間のモヤモヤを描いてきた野原広子さんですが、今回のお話は離婚後がメイン。

それでもやっぱりいつものリアルな描写が冴えわたり、「あるある!」「わかる~!」と唸る場面が何度もありました。

結婚している女性、離婚を考えてる女性、離婚後の女性、結婚を経験したことのある全ての女性におすすめしたい作品です。

「人生最大の失敗」あらすじ(ネタバレあり)

登場人物

  • エリコ・・・専業主婦だったが離婚を決意し働きに出て着々と準備、娘の独立と共に離婚する
  • エリコの元夫・・・普通のサラリーマン、家事に無頓着
  • 菜々(エリコの娘)・・・両親の不仲を感じて育った
  • 小林君・・・エリコの同僚、バツイチで子どものためにダブルワークしている(のちに嘘だとわかる)
  • エリコの母・・・女手一つでエリコを育て、エリコ結婚後に亡くなってしまった

オレの人生の最大の失敗なんだと思う?結婚だよ

結婚式、エリコは親戚おばさんに「楽しいのは最初だけよ」と言われて自分は一生幸せになるんだと決意する。

だがしかし数年後、子育てに忙しい自分をまったく労わない夫にイライラするばかり。

女友達と集まれば夫の悪口ばかりになっていた。夫への不満ばかりの友達、それでもなんだかんだ幸せそうに見えるけど…。

帰宅すると夫が誰かと電話している声が聞こえた。

「オレの人生最大の失敗?結婚だよ。あーミカちゃんに会いたいなぁ」

ミカちゃん?結婚が失敗?

浮気してたのだ。

その日からエリコは離婚を決意する。職を探してお金を貯め、夫との会話は最低限、娘が大きくなるまでじっと我慢。

そして娘の菜々が大学のために家を出たと同時に、夫に離婚を提案する。浮気に気付いてたことを告げたので、夫は離婚を承諾し、慰謝料300万円を貰えることに。

娘と過ごした家を去るのは寂しいけれど、晴れて自由の身になった。前向きに生きていこうと決意する。

幸せな夫婦が目に付いて…

友達に離婚したことを報告する。

「私の収入だけじゃ生活できないからムリ…」

「よそのDV夫に比べたらマシかなって」

あんなに「いつか離婚したい」といつも言っていた友人たちは、エリコのように本気で離婚したいわけじゃなかったようだ。

古くて小さなアパートに帰宅するエリコ。夫のことは嫌いだったけれど、住んでいた家には未練がある。その家で娘を育て、庭に好きな花を植えた。

一人旅に出かけ、満喫するエリコ。

仲の良い家族連れや夫婦が目に付き、「自分はなぜあれができなかったんだろう?」と少し落ち込む。

若い男にときめいてしまうエリコ

ホテルの客室係として働いているエリコ。独身は身軽と思われてどんどんシフトを入れられてしまう。

自分より5つ若い小林君から「嫌なものは嫌って言わないと」とアドバイスされ、少しトキメク。

小林君はバツイチで、養育費のためにダブルワークしている。でも奥さんから子どもに会わせもらえないらしい。

それ以来、小林君と仲良くなり「恋してもいいのかな?」と思うエリコ。高いエステを契約し、すっかり浮かれてしまう。

いつもの友人に会う。あいかわらず夫の悪口で、進歩が無いなと思う。

小林君とのことを報告すると、「その人大丈夫?お金貸したりしてないよね?」と言われてしまう(実際に貸してた)。

友人たちは私をうらやんでいるんだ、「一生夫の悪口言ってろ!」と思うエリコ。

小林君の正体

しかしその帰り道、小林君が女性と腕を組んで歩いているのを目撃する。

職場の人から「小林君はギャンブルが原因で離婚して、養育費払ってないから奥さんから子どもに会わせてもらえないらしい。深く付き合わない方がいいよ。」とアドバイスされる。

自分の財布からお金が無くなっているのを発見するエリコ。部屋に出入りしていてお金を取れるのは小林君しかいない。

家に帰り小林君を問い詰めるエリコ。「ゴメン、息子のために借りただけ」ほだされそうになったけれど女からの着信がスマホに表示され逆上するエリコ。

警察を呼ばれ、若いお巡りさんに説教される。

離婚して、若い男に騙され、ひとりぼっちの自分。いったいどこで人生間違えてしまったの?

離婚は失敗じゃない

アパートに戻ったら娘の菜々が遊びにきていた。おでんを作ってくれ、自分はひとりぼっちじゃないと気付いた。

小林君からはお金を返してもらった。小林君は職場をやめることになり、もう会うことはないだろう。

親戚のおばさんが訪ねてきた。結婚式で「楽しいのは最初だけ…」と言ってきたおばさんだ。

「あなたの母親も失敗したけどあなたまで失敗するなんてね」

ムッとしてエリコは反論する。

「あのまま結婚生活続けてた方が失敗よ。お鍋かき回しながら夫のこと呪い続けるより、自分の力でそこから抜け出せることを見せてくれた母さんには感謝してる」

このおばさんもずっと旦那の悪口ばかり言っている人だった。そんな風になりたくない。

離婚はしてしまったけれど楽しい時期も数年あったし、子育ては結婚しなきゃ経験できなかった。そう考えればトータルで結婚してよかったんだ。

エリコの元夫の気持ち

エリコの元夫。エリコのことが好きで好きで結婚したけれど、結婚して数年経ったら妻はいつもしかめっつらで、自分の好きなエリコはいなくなっていた。

だから浮気した。

エリコとの結婚が人生最大の失敗だと思っていたけれど、違った。エリコが不機嫌なのを見て見ぬ振りをしたことが、最大の失敗だ。

エリコが育てていた花が庭で咲くのを見て、涙ぐんでそう思う。

離婚を選んでも、選ばなくても…

スーパーでばったり、友人に会う。夫の両親のための夕食の買い出しに来ているらしい。

離婚を選ばず、不満を抱えながらも結婚生活を続けている友人。

どちらが成功で失敗かは誰にも決められないけれど、自分の選択を受け止めなければと心に刻む。

(あらすじはかなり割愛しています。かわいい絵柄とシンプルな構成でグッと惹きつける描写、ぜひ漫画をお読みください。)

「人生最大の失敗」感想・考察

自由だけじゃない、離婚のリアル

よくドラマであるじゃないですか?最終回で離婚して

「これからは私、自由に生きるの!」

なーんて。

いくらそこそこ収入があったって、女が一人で生きていくってそんなに簡単じゃないよ?

離婚して本当に幸せになれるの?離婚しなきゃよかったって思わない?

そんな「離婚のその先」を教えてくれるリアルな物語でした。

女友達の反応が特にリアル。それまで「離婚したい」って散々言っていたのに、エリコの離婚を聞いたら「そこまでは…」って反応。ただ不満を言うだけで、自分から動こうとはしないんですよね。

そして一歩抜け出したエリコに冷ややかな反応。これは抜け出せない自分を守るための一種の防衛反応が働いているんだろうな。

そして職場では怪しいお茶を売りつけられそうになります。これもあるあるですよね~。不幸な人をかぎつけて寄ってくるのです。

はいそして極めつけ、若い男に騙される。ずっと夫と不仲だったんだもん、ちょっと男に優しくされただけでチョロイよね~。でも仕方ないよね。うん、私もそうなる自信ある。

そんな、「離婚しました、めでたしめでたし」じゃないところがリアルでとってもいいです。

離婚して、なぜか会社で抜擢され、若い恋人も出来て、超幸せ!みたいなのって、夢物語だとはわかっていてもそれに比べて自分は…って考えちゃってしんどいんですよね。

この作品は結婚生活が上手くいかなかった平凡な女性に寄り添ってくれる優しい作品なのです。

離婚を選んだエリコという主人公

野原広子さんの作品はこれまで「夫に不満を持つ妻」がたくさん登場してきました。

夫に不満があるけれど離婚するほどではないと心に溜める翔子、

夫と10年以上口を聞かないけれどそれでも離婚しない美咲、

この物語の主人公エリコは、彼女たちと違って離婚します。

その違いは、母親でした。エリコの母親も夫と不仲で悩み「クヨクヨ生きるなんてまっぴらごめん」と離婚を選んだのでした。そんな母親に育てられたエリコだから、離婚を選択したのでしょう。

小林君に騙されていたことが分かった時は少し落ち込んでいたけれど、それ以外は寂しさを抱えながらもなんだかんだ前向きです。

それがこれまでの作品との大きな違い。

結末も、いつもは解決したようなしてないような(そこがまたリアルでもあるんだけど)モヤーっとした感じで終わるんだけど、今回は前向きなサッパリとした読後感。

そこが爽快でもあり、逆に物足りなさを感じたり…。

もう少しブラックな味付けも欲しかったですね。

(今回のブラック担当は親戚のおばさんでしたね…)

離婚を選ばなかった女たち

エリコは離婚を選んだけれど、離婚を選ばなかった女性も登場します。

エリコの友人2人。会えば必ず「離婚したい~」と言うけれど、自分で今の生活から抜け出す勇気はない。

そしてもう一人、親戚のおばさん(推定70代)。エリコのことを「50歳近い女性がこんな狭い部屋で…」と心配するフリをしてさげすんできます。だけどやっぱりこの人も、夫の悪口を言い続けながら離婚しなかった人なんですよね~。

お鍋かき回しながら夫のこと呪い続ける」まさにそんな人生。こんな老後嫌だ~!

エリコは途中、グチグチ言うだけでちっとも行動しない友人のことを「一生夫の悪口言ってろ!」と軽蔑します。

でも最終的には「自分が選ばなかった『結婚を続ける』という選択をした人」と尊重するようになります。

ここがいいですよね~。

離婚が正解で、離婚しないで我慢するのが不正解とも限らない。ただそれを選択したのは自分で、自分の人生に責任を持つ。

これを読んでる「我慢して結婚生活を続けてる人」にも寄り添ってくれます。

野原広子さんの作品って、ここがいい。何のとりえもない平凡な女性に寄り添ってくれる。

ただ結末はちょっと物足りないかな?前向きに一人で生きることを選んだだけだから、結局振り出しに戻る?

でも人生そんなドラマチックなことが起こるわけじゃないし、これはこれでリアルなんだと思いました。

まとめ・あなたの「人生最大の失敗」は?

野原広子著「人生最大の失敗」のあらすじネタバレ有りレビューをお届けしました。

相変わらずグサグサ心に刺さる描写の連続で、さすがです。

女性なら共感すること間違いなし!です。

ielife.hatenablog.com

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