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「平凡な主婦 浮気に完全勝利する」のネタバレ感想、結末にモヤモヤする理由を考えてみた!

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ネット記事を読んで気になって、

平凡な主婦 浮気に完全勝利する

という本を読みました。

読んだ感想を正直に言うと、「うん?どこが完全勝利?」とモヤモヤさせられる内容でした。

ネタバレ有りのあらすじと、どうしてモヤモヤするのか感想を書きたいと思いまっす!

「平凡な主婦 浮気に完全勝利する」のネタバレ有りあらすじ

この本は、夫に浮気をされた経験を持つ主婦の人が書いた実録エピソードを、別の人が漫画にしたものです。

  • Part1「浮気に完全勝利するポジティブ嫁日記」(マンガ)
  • Part2「離婚する?しない?」(離婚を迷ってる人向けの解説)
  • Part3「完全勝利離婚までのハウツー」(離婚に向けての解説)

と、3部構成になっていて、漫画はPart1(と間にちょこちょこ)だけなんです。

つまり、「ストーリーを楽しむ」というよりも「離婚に向けてのハウツー本」という側面が強いんですね。

この時点で「あれ?思ってたのとなんか違う…」と思ったり…。

なのであらすじはこのPart1のマンガ部分だけ紹介します。

登場人物

()内は私のツッコミです

  • ミキ・・・主人公。結婚わずか2年で夫に浮気される。元広告代理店勤務でそこで夫と恋愛結婚。現在パート主婦。自己肯定感の塊女(←自分で書いてる)。
  • ヒロキ・・・広告代理店勤務、優しくてまじめな性格(←で、なんで浮気?)
  • 花岡さん・・・ヒロキの取引先の相手で、浮気相手
  • ミキの母・・・探偵事務所に払うお金を出してくれたり浮気相手に会うのに付き合ってくれる(←こんな母いる?)

夫の浮気を見つけ即探偵事務所へ

広告代理店に勤務するミキは、職場で出会ったたヒロキと付き合って半年で入籍。

結婚後はパートをしながら好きな仕事を始めたり、海外旅行に行ったりと自由に楽しく暮らしていた。

結婚して2年、ある日脱衣所で浮気の形跡が残るLINEを見つけてしまった。

ヒロキは優しくて真面目で嘘が付けない性格。きっとこれは浮気じゃなくて本気だろう…。

ミキは即、自分の母親に連絡。

「夫が浮気してる。探偵に払うお金貸して!いい探偵事務所のリストアップもしといて!」

そしてその日のうちに探偵事務所に行き(←すごい行動力!)、48時間で150万円のコースを提示される。

証拠を抑えるための備考の段取りなどをし、早速契約。150万円は母親に一括で払ってもらう。

 

なぜかぶちまけるミキ、やりなおしを提案するヒロキ

その日から2日連続で朝帰りをするヒロキ。浮気相手と一緒にいたことが発覚。

次に浮気相手と会いそうな日を探偵事務所に連絡し、それまで何ごともないように過ごすように努める。

けど、気分が沈んでしまい、友達と飲んでいても虚しい。

たまたまヒロキと帰る時間が同じになり、街中で待ち合わせする。

数日間のことを思い出すと涙が出て、ちょうどその時にヒロキがやってくる。

思わず、

「浮気してんでしょ!」

 とヒロキにぶちまけてしまう(←なぜ?これまでのことぶちこわしじゃん!っていうかストーリー的に破綻してない?)。

ヒロキは「本気じゃないんだ!」と平謝り。予想に反して浮気相手とは本気ではないことがわかる。

ヒロキは浮気相手に即電話して別れ話しをする。 

このことを翌日、探偵事務所に報告する。そこで相手の女性を訴えた方がいいと提案されるが「初犯で訴えるとまでは考えてない」と言うミキ。

浮気相手の女にヒロキと今後会わない誓約書にサインしてもらうため、ミキは2人で会う約束をつける。

浮気相手と対決、誓約書を書かせるが…

浮気相手の事を「同じバカな男に引っかかったかわいそうな人」と少し同情するミキ。

しかし実際に会うと…、

ブス!地味!暗い!

と印象が一変。

(ここでは割愛するけど、浮気相手への心の中の声がとにかくヒドイ。「アソコが潤ってなさそう」とまで書いてあってかなり引く。このシーンをもうちょっと上手くやってたらまた印象が違ってたと思う…)

翌週、浮気相手の花岡さんからヒロキへLINEが入っているのを見つける。

「違約金200万円を払ってもいいからまた連絡しました。ヒロキさんが遊びだったとしても私は遊びじゃありませんでした。もう一度会いたいです」

「奥さんを選ぶのでもう会いません」

このやり取りで激怒するミキ(←なぜ?勝手に連絡取ってるのは確かに悪いけど、奥さんを取るって言ってるんだからそこまで怒らなくても…と思う私)。

ヒロキを家から追い出す。

花岡に連絡して「約束通り違約金を払ってもらうから今日会いませんか」と約束を取り付ける。

ヒロキの母に電話して、離婚するから戸籍謄本を送るように連絡する。

花岡に会うのに母親に付いてきてもらい(取り乱して不利にならないための探偵事務所からのアドバイス)、花岡に会うが違約金の200万円どころかお金は全く持ってこなかった。

今度は違約金500万円の誓約書にサインさせる。

 

ヒロキに「離婚したら慰謝料3,000万円」の公正証書を書かせる

家に帰ると土下座しているヒロキ。

離婚届を突きつけるミキ。

話しは平行線、ミキは探偵事務所で言われた法的効果のある「公正証書」の存在を思い出す。

「今すぐ慰謝料無しで離婚するか、今は離婚しない代わりにまた今度離婚したくなったら慰謝料3,000万円を払う公正証書を書くか、選んで」

ヒロキは離婚したくないから公正証書を書くと約束する。

3,000万円を失うかもしれない選択をしたヒロキに驚くミキ。

公正証書を作成し、ヒロキの本気を確信し、万が一離婚になっても3,000万円で新しい生活が始められる!と気持ちが落ち着くミキなのであった。

(Part1はここまで)

浮気を許すと決めたその後…

浮気をされても離婚をしない選択をしたミキ。それでも気持ちはすぐには切り替えられない。

飲み会の席に「こいつが浮気野郎でーす!」とヒロキを呼び出して公開処刑したり、「あんなブスよく抱けたよね?」「なんで生きてんの?死んで!」など罵倒すること1ヶ月。

謝り続けるヒロキに、ようやく許せることができたミキ。

公正証書の期限の2年は過ぎた。

ヒロキは「私とずっと一緒にいたい」という気持ちをブレずに持ってくれた。

もしまたヒロキが浮気したとしたら、散々いたぶってきっとまた許すだろう。

「ヒロキと一緒にいたい」という私の中の答えた出ている。

夫婦の絆が深まり、浮気される前より今の方が彼をずっと深く愛してる。

これからもずっと夫婦で…。

(ってなんか美談になってるけどいいの!?)

 

「平凡な主婦 浮気に完全勝利する」の結末がモヤモヤする理由

 どこが完全勝利?離婚しない選択だとしても…

 まず読み終わって、「どこが完全勝利じゃー!」と思った人が多いはず。

浮気に完全勝利って言ったら、証拠をバッチリ掴んで慰謝料を夫と浮気相手双方からもふんだんにゲット!を想像しますよねぇ。

それが夫とはウヤムヤにやり直すし、浮気相手からはお金をゲットした描写は漫画上にはない。

(うしろの方の解説に書いてあったけど、結局振り込まれたのは70万円。探偵費用を差し引くと儲けは38万円、完全勝利にはほど遠い端金だよねぇ)

だからタイトル詐欺!って思っちゃう。

浮気されたら絶対に離婚すべき!ってわけじゃないけどさ。

3,000万円は公正証書を書かせて、それが「完全勝利」っぽくはあるけど別に夫から払われてないでしょ?つまり夫は無傷。

なんだか「3,000万円を失う覚悟で選ばれた私!」に酔ってるように見えちゃう。

どこが平凡な主婦?

もう1つのタイトル詐欺、「平凡な主婦」。

まず、「広告代理店勤務」って時点で平凡じゃないよね。かなりキラキラした世界に生きてきた人。

んでもって「まえがき」で自分のことを「自己肯定感の塊女」って書いてて、それも納得の行動。

  • 夫の浮気を即母親に報告(普通、もっと確信持ってからだよね?)
  • 探偵費用を母親に借りる(しかも探偵事務所のリストアップまで母親に頼む)
  • ポンと出す母親
  • 浮気相手の面談に母親に付いてきてもらう

浮気されたら恥ずかしくてなかなか親に相談できないし、ましてやお金を無心するなんて…。

いやー、さすが自己肯定感の塊!

もしも同じように夫の浮気に悩んでる人がこの本を読んだら、主人公のあまりの恵まれっぷりにショックを受けるんじゃなかろうか…。

んでね、主人公が浮気相手に向けての心の声が本当ヒドすぎる!

これは浮気された女性に向けての本だから、浮気相手をフォローする必要ないからあえてそうしてるのかもしれないけど、それにしたって下品。

 

トントン拍子に話が進み過ぎ?再現性は低いかも…

それでストーリー的には、証拠も何も掴めてない状態で夫を罵倒、夫平謝りで即浮気相手と別れてその後は妻一筋、やり直してめでたしめでたし、なんですよ。

浮気された時のハウツー本としてどうなの?参考になる?

探偵事務所も相談員っていう心理的ケアしてくれる人までいて、至れる尽くせり。

実際こんな優良な探偵事務所ってあるんかなぁ。

結局女の敵は女なの?一番悪いのは夫でしょ!

何が一番モヤモヤするかっていうと、「夫が美化されてる」こと!

「優しくて真面目で嘘が付けない性格、遊びで浮気ができる人じゃない」

なーんて冒頭に書いてあったけど、結局ただの遊びの浮気だった。

で、浮気相手の事はさっさと捨ててる。

どこが優しくて真面目で嘘が付けない性格!?

んで、作者的には「そいういう人でも過ちを犯してしまうこともある」っていう結論なのよね(だから許してやり直すことになってるんだけど)。

夫はどうしようもない人、思ってた人じゃなかった、そんな風には書いてない。

最後の方のページになると夫がやたら爽やかイケメンに描かれてて(これは漫画家さんが描いてるから原作者の意向じゃないんだろうけど)、それが客観的に見るとクソムカつく!

いやいや、あなた全然完全勝利してませんよ、また騙されて「夫は優しくて嘘付けない性格で~」なんて思ってるんでしょ!とモヤモヤしちゃいます。

そしてここまで考えて腑に落ちた。

「浮気に完全勝利」というタイトル。

これは

「浮気”相手”に完全勝利」

なんだねぇ。夫と別れさせることに成功したものね。

客観的に見れば一番悪いのは配偶者がいながら浮気した夫。

だからその夫と別れなきゃ完全勝利じゃないとこっちは思っちゃうんだけど、当事者からしたら浮気相手を罰すればそれでいいんだよね。

やっぱり女の敵は女、なんだよねぇ。

まとめ

以上、「平凡な主婦 浮気に完全勝利する」のあらすじと感想をお届けしました。

今まさに浮気されて離婚を考えてる人は、探偵事務所とのやり取りなど参考になるかもしれません。

そうじゃない人は、う~ん、浮気される未来に備えて読んどく!?