お金の本を読みました。「コミックでわかる 20代から1500万円!積み立て投資でお金をふやす」です。
この本はこんな人におすすめです。
- お金をなるべく損しないで増やしたい人
- 投資に興味あり、これからやってみたい人
- 投資は怖い、絶対やらない!と思ってる人
この本を読んだ最初の感想は、「もっと早く読めばよかったー!」です。
今までいろいろとお金に関する本を読んできましたが、どれも半分は理解するけど半分は理解したフリ(理解したつもり)、になっていたんですね。
この本を読んで、
「あの本に書いてあったあの部分は、こういうことだったのかー!」
と何度も思わされました。
先に断っておきますが、この本は投資について手取り足取りやり方を教えてくれる本ではありません。
でも、投資やお金を増やす具体的な本を読む前にまずこの本を読んでおけば、きっと理解がスムーズだと思いますよ。
どんな本なのか詳しく紹介しますね!
「コミックでわかる・積み立て投資…」の内容
この本は、
- ユイ(主人公)・・・23歳のOL
- 叔父さん・・・やたらとお金に詳しい
の2人を中心に、ユイが投資に奮闘し、それを叔父さんがアドバイスする形でストーリーが進みます。
- プロローグ:お金は減っても増えることはない!?
- Part1:貯めるなら投資をしようーお金をふやす方法
- Part2:投資をするから節約する!?ー資金を作る方法
- Part3:分散投資で安全な運用を!ー投資信託と変額保険
- Part4:「20代で投資」は早くない!ーリバランスで適正管理
- エピローグ:今と未来のために大切なこと
章ごとに、まず漫画でテーマの導入が語られ、次に文章で解説があります。
漫画部分で興味をそそられてから、その後に詳しい解説があるので、惹き込まれてスイスイ読めますよ。
漫画部分は
大袈裟で最初はちょっと笑っちゃったんだけど、うん、これぐらいの方が読む気になれます。
解説が具体的でわかりやすい
「漫画でわかる…」系のって、内容が浅い気がするじゃないですか?
そんなことはなくて、文章の解説が実例たっぷりで、これまで読んだどの本よりもわかりやすかったです。
例えばこの表。
今の70歳以上の人が若かった頃の昔、金利が9%だとすると、100万円が200万円になるのに8年しかかからりませんでした。
ところが現在の金利は0.02%。そうすると、100万円が200万円になるためには3600年もかかる!ってことが表してあります。
親世代は「定期預金に入れなさい!」って言うけど、いまいちピンと来ないのはこの辺の世代ギャップがあるわけですね。なるほどー。
ってな感じで、具体例があるから頭に入りやすいです。
実体験が交えて語られるから面白く読める
実はこの本に登場する叔父さんは著者の父親(マネースクール主催者)がモデルになっています。主人公ユイのモデルは著者自身です(30歳の女性、2児の母)。
主人公のユイは23歳で投資を始めていますが、実際の著者は中学生の頃に父親に連れられて証券会社に行き、投資を始めています。
そしてそこで大損するワケですが、そういった著者本人の経験も交えて語られているので、文章が身近に感じられるんですね。
著者のお金に対する姿勢も、「奨学金は子どもに借金を負わせるのと一緒」「子どもに依存しないために老後資金を貯める」「そのためになるべく早く投資を始めるべき!」と誠実で、普通の母親の感覚で好感が持てます。
文章も女性の柔らかい文体だからか、読みやすいんですよね。
投資の前に節約!?
私が感心したのは、「投資」の具体的な説明の前に、「節約」について詳しくページが割かれているところです。
普通、投資の本なのに節約のことなんて書いてありませんよね?
でも、この本で語られていることは、
①まず、1ヶ月で節約できる金額を算出する(例えば、コーヒーを買うのをやめて家から持ってくとか)。
②それで月1万円節約できることがわかったら、その1万円を毎月投資する。
③節約しなければ元々なかったお金だから、投資で損したとしても損ではない(元々ないお金だもんね)。
ということなんです。うん、その考えなら確かに投資は怖くない!そしてよっぽどじゃなければ積立投資なら多少減ってもゼロになることはないんだし。
具体的な節約の方法も書かれています。その方法はぜひ本を購入して読んでみて下さいねー。
まとめ:投資だけじゃない!お金の基本が学べる本です
私はとにかく「つみたてNISA」と「iDeco」をやらなくちゃ!と、見切り発車的に積立投資を始めました。
頭では、「積立投資は長期的に考えるものだからお金が減っても焦らなくていい」ってわかるんですけど、証券会社の画面を見て手持ちのお金が減っていると、つい、焦っちゃうんですよね。
この本で読んでようやく本質まで理解し、ゆったりと構えることが出来ました。
そんなワケで、「お金の話って苦手だわー」という人にこそ、読んで欲しい本です。私もまだまだ勉強中!
いつか子どもが大きくなったらこの本を読ませるのもいいかなー。