スーパー主婦・足立洋子さんの著書を読みました。
この本はレシピ本ではなく、料理やそれにまつわる買い物や片付けなどを効率よくやるための指南本です。
片付け指南本は最近のブームですが、料理全般に特化した本はまだあまり見かけません。
「なんだか一日中料理のことを考えて憂鬱」「もっと簡単に楽しく毎日の料理をこなしたい」そう思ってる人なら、この本を読んでおけば間違いなし!な内容でした。
スーパー主婦・足立さんって?
「スーパー主婦」とは、NHKの朝の情報番組「あさイチ」で取り上げられた、家事を研究する団体「友の会」に属する主婦。そのスーパー主婦のなかでも、簡単でおいしい料理を得意とするのが、足立洋子さんです。
足立さんって、テキパキし過ぎて一緒にいると疲れそうな人ではなく、どこにでもいるしっかり者の同級生のお母さんって感じがします。
本の内容
- 一章 献立
- 二章 買い物
- 三章 冷蔵庫
- 四章 調理・味付け
- 五章 時間短縮術
- 六章 片付け
- 七章 収納
- 付録 レシピ集・味の型紙、ベース菜
このように料理だけでなく、それにまつわる買い物、献立の立て方、収納の仕方など、料理に関わる全体的なことが書かれているのがこの本の特徴。
料理だけが時短できても、買い物や片付けに時間がかかっては意味がないですもんね。
ちなみに、本書は上の画像のように重要な箇所にマーカーが引いてあるので、流し読みするのにも向いています。
特に心に留まった3つのこと
作るだけで満足しがちな常備菜
「たいていの料理は作りたてが一番おいしいし、煮物にしてもおいしく食べられるのは3日まで」
と、足立さん。世間では作り置きブームですが、これは私も以前に作り置きを数か月続けてみて実感することです。
献立ウツの対策は、家族が喜ぶものを作る
よく作る献立は何ですか?と料理教室に訪れた若い人に聞いたところ、「あまりないです。夕食は2品作ると決めているので『2品作らねば』と思っていますが・・・」という返事。これこそが献立ウツの原因だと、足立さん。
料理がおいしいものを作る楽しいことではなく、「2品作らねばならない」という単なるタスクになってしまっていたのです。そんな時は、「家族が喜ぶもの」を作ろうと思うことで気分を上げるといいそうです。
「これさえあれば何とかなる!」野菜
「野菜の三種の神器」じゃがいも&玉ねぎ&にんじん、「白い野菜」キャベツ、白菜、大根のうちの1つ、これさえあれば夕飯は何とでもなるそうです。
まとめ
他にも、「揚げ物と仲良くなろう」「フライパン、ボウル、まな板は大きめの物を使う」「ほんの少し考えて、うんと時間を短くするのが、本当の時短術」「料理しながら片付けできなくてもいい」などが為になりました。
この本にはアッと驚くようなテクニックは書いてありません。実はどれも当たり前のことなんですよね。当たり前過ぎてわかってないことがたくさんありました。
「SNS疲れ」という言葉がありますね。私もインスタグラムを見るのが好きで、影響されて一時期小さな副菜を何個も並べるような食卓を目指していました。
でもそういうのって疲れちゃうんですよ。しかも家族のだれもそんなこと望んでいない。唐揚げドーン!カレーだけドーン!それだけで本当はいいんです。
料理を作ることは生活の一部に過ぎないんだから、料理のためだけに疲れて生活が乱れてしまっては意味がない。
そう思っていたところだったので、足立さんのこの本には納得&安心しました。